『リテラシーズ』21 [2017年11月刊]

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研究論文
海外の高等教育機関で学ぶ日本語学習者の学習の振り返りに対する意識の変容プロセス
末松大貴(名古屋大学大学院人文学研究科)

研究論文

海外の高等教育機関で学ぶ日本語学習者の学習の振り返りに対する意識の変容プロセス
末松 大貴(名古屋大学大学院人文学研究科)
A study on the changing process of Japanese learners’ perception towards reflections on learning: The case of a higher education institution abroad
SUEMATSU, Daiki (Graduate school of Humanities, Nagoya University)
概要: 本稿では,海外の高等教育機関で学ぶ日本語学習者が「学習の振り返り」をすることに対してどのような意識をもつのか,という点についてインタビューデータを基に質的に分析をおこなった。4名の学習者の分析の結果,1.振り返りの方法や項目についての捉え方,2.「今・ここでの日本語学習」の背景にあるものの自己認識,3.「自分の日本語学習」という意識と振り返りとの関連,という3つの概念についての意識の違いが,「学習の振り返り」に対する意識に影響していることが明らかとなった。そして,これら3つの概念を含んだ「自分のための振り返り」を意識して振り返りを取り入れることが必要である,ということが示唆された。
キーワード:学習の振り返り(reflection),海外の日本語学習者,質的分析,学習者の意識
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