ISSN 2186-4152
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『WEB版リテラシーズ』5
『WEB版リテラシーズ』5(2) [2008年12月刊]
論文
- 専門学校におけるクラス・コミュニティへの参加の意味――日本語支援の目的と方法の転換
- 三代純平(日本学術振興会特別研究員,早稲田大学日本語教育研究科)
- キーワード: クラス・コミュニティ,専門学校,状況的学習論,ライフストーリー,韓国人留学生
- 概要: 専門学校に留学する留学生は増加傾向にあるが,その現状はよく知られていない。本稿では,専門学校に在籍する韓国人留学生へのライフストーリー調査から,専門学校における日本語支援の在り方を検討する。調査から,韓国人留学生にとって,クラスというコミュニティへの参加が専門の学びを支え,留学生活を充実させるために重要になっていること,そして,「日本語の問題」「境界意識の問題」によってそれが難しいと感じられていることがわかった。そのような問題を乗り越え,クラスへの参加を支える日本語支援が専門学校において求められている。
- Entry: 三代純平(2008).専門学校におけるクラス・コミュニティへの参加の意味―日本語支援の目的と方法の転換『WEB版リテラシーズ』5(2),1-9. http://literacies.9640.jp/vol05.html
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- Meaning of Participation in Class Community at Vocational Schools: Change of Purpose and Methods of Japanese-Language Support
- MIYO, Junpei (Research Fellow of the Japan Society for the Promotion of Science. Graduate School of Japanese Applied Linguistics, Waseda University, Tokyo)
- English (Abstract)
- 実践と「教材」はどう結びつくのか――年少者日本語教育における「実践的教材論」の試み
- 川上郁雄(早稲田大学大学院日本語教育研究科)
- キーワード:年少者日本語教育,JSLの子ども,教材,実践,主体的な学び
- 概要: 近年,年少者を対象とした日本語教育教材が数多く開発されてきているが,その開発の中で,年少者日本語教育における「教材のあり方」に関する議論は必ずしも進んでいない。そこで本稿は,JSLの子どもへの日本語教育実践と教材の関係を,(1) 子どもの発達の観点,(2) 子どもの日本語能力の捉え方の観点,(3) 実践者の日本語教育の捉え方の観点から捉えることを提起し,学習者が主体的に学ぶときの教材と実践の関係性を動態的に捉える,年少者日本語教育の「実践的教材論」を主張する。
- Entry: 川上郁雄(2008).実践と「教材」はどう結びつくのか――年少者日本語教育における「実践的教材論」の試み.『WEB版リテラシーズ』5(2),10-19. http://literacies.9640.jp/vol05.html
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- What are the most effective teaching materials for children learning Japanese as a second language?: Critical considerations on the development of teaching material for children / KAWAKAMI, Ikuo (Waseda University, Tokyo).
- English (Abstract)
書評
- ことばと文化の「標準」を批判的に「読む」ということ――『文化,ことば,教育――日本語/日本の教育の「標準」を越えて』を読んで
- 此枝恵子(School of Education, University of Massachusetts Amherst)
- Entry: 此枝恵子(2008).書評:ことばと文化の「標準」を批判的に「読む」ということ――『文化,ことば,教育――日本語/日本の教育の「標準」を越えて』を読んで『WEB版リテラシーズ』5(2),20-24. http://literacies.9640.jp/vol05.html
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- Critical "readings" of "standard" language and culture
- KONOEDA, Keiko (School of Education, University of Massachusetts Amherst)
- English (Abstract)
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『WEB版リテラシーズ』5(1) [2008年6月刊]
論文
- 日本人支援者との協働による言語少数派の親の教育参加――「母語・日本語・教科相互育成学習モデル」の実践から
- 小田珠生(お茶の水女子大学大学院人間文化研究科)
- キーワード: 言語少数派生徒の親,言語生態学,母語,日本人支援者,協働
- 概要: 本研究では,言語生態学(岡崎,2007)の視点に立ち,日本において言語少数派生徒の親の母語による子どもの教育を継続させるためには,日本人支援者が彼らとどのような協働関係を築くことが必要かを探った。具体的には,ある生徒(ブラジル出身,中学2~3年生)の国語の支援授業における母語による学習(教材の母語による要約作文)場面で,親子のやりとりに困難が生じた際,日本人支援者が彼らをどのようにつないでいたかを明らかにした。
- Entry: 小田珠生(2008).日本人支援者との協働による言語少数派の親の教育参加―「母語・日本語・教科相互育成学習モデル」の実践から『WEB版リテラシーズ』5(1),1-9. http://literacies.9640.jp/vol05.html
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- Educational support for children from overseas with parental collaboration: Results of a class based on the "inter development and learning model of academic learning, the first language and the second language"
- ODA, Tamaki (Ochanomizu University, Tokyo)
- English (Abstract)
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